スポーツ障害(傷害)



投球障害肩

病態

 

投球の加速期~リリースにかけて肩関節には大きな負荷がかかり、その負荷は蓄積します。すると肩の棘下筋や小円筋には疲労がたまります。関節包は肥厚しながら固くなります。そして、関節唇にも損傷をきたすようになります。そこに、炎症が生じると痛みが生じます。

 


肩関節唇損傷

関節唇の損傷形態は大きく4つに分類されます。進行すればするほど、痛みやひっかかりが生じ、可動域制限が強くなります。

肩関節脱臼

肩関節が脱臼すると、関節唇が破壊され、簡単に再脱臼が起きやすくなります。脱臼が繰り返されると変形性関節症に移行します。

変形性肩関節症

投球障害や反復性脱臼で、肩関節に負荷がかかり続けると、やがて変形性肩関節症に移行し、不可逆な変化になります。



関節唇損傷(SLAP)

正常

タイプ1~2


タイプ3

タイプ4



反復性肩関節脱臼

正常+外転外旋強制力

初回脱臼


関節唇損傷

反復脱臼



初期治療

痛みが生じてしまった場合、組織修復のためには少なくても3週間以上の安静が必要になってきます。中途半端な安静にした場合、再発が起こりやすく、治療は長期化し、症状は慢性化します。こうならないためには、安静にするときは「気合をいれて安静」「日常生活からとことん安静にする」必要があります。と同時に、安静にしながらも理学療法士を介入させて、早期に機能回復と現場復帰をめざします。そのときに、再発防止の指導をうけることで慢性化を防ぐことができます。痛みがなかなか取れない場合や痛みを早くとりたい場合は、肩関節に炎症をしずめる注射をします。当院では、注射をするときは超音波エコーを用いて、ターゲット部位に正確に打ちますので、安全性が高く、速やかな効果が期待できます。MRIをすることで関節の中の状態を精密に評価できます。精密検査をして正しい診断をつけましょう。正しい診断と治療によって、痛みは早く軽快し、長期的な好成績を生むことができます。


初期治療

練習量と安静量のバランスが崩れると、疲労が蓄積しパフォーマンスが低下します。ここで、しっかりと安静をとり、その間に適切な再発防止の指導をうけると、その後は「超回復」といったよい現象が生じ、競技能力が向上します。当院はここを目指しています。逆に練習量過多の状況がつづき、安静量と練習とのバランスが崩れると、長期的なパフォーマンス低下に陥り、慢性的な痛みが生じます。しだいに関節唇の損傷は進行し、手術が必要になることもあります。そうなると残念ながら活躍の道が絶たれることになります。競技能力の向上に大切なことは、適切な練習量と安静量のバランスをとって、痛みを予防することです。万一、痛みが生じた場合は、早期に発見し、早期に対処することが大切です。


根治術(関節鏡視下手術)

関節唇損傷は徐々に進行し、肩関節機能は徐々に低下します。関節唇損傷が進行する場合や保存加療に抵抗する場合は、関節鏡を用いた低侵襲手術で根治させることができます。長く関節の不安定症や痛みで困っている方は、ご相談ください。

診療時間

診療(受付)時間
7:30~10:30   O  O  O  x  O  O  x
12:30~15:30  O  O  O  x  O  O  X

※当院は労災、自賠責保険の取り扱いは行っておりません。 ご了承ください。

※午前診察の患者様は7:25~院内に入れます。

※スタッフの休憩の確保と防犯上の理由から、11:20~12:25まで正面玄関を閉めます。

※午後診察の患者様は12:25~院内に入れます。


交通案内

すずらん整形&Lab

〒305-0812

つくば市東平塚727番地1

駐車場を20台完備しています。

お車での受診が便利です。

 

駐輪場は

「伊藤園」の黒い自販機の裏手にあります

 

 

市街化調整区域のため上記住所はカーナビで正しく認識されないことがあります。

カーナビには、

「つくば市東平塚730番地」

お隣の長大研究所様をめざしていただくと、当院の黒い建物がよくわかります。 

 




つくタク

つくタクが利用できるようになりました。


つくチャリ

つくチャリも利用できそうですが、

駅から当院までの距離が長いです。

お気をつけてお越しください。




“Thanks to @3D4Medical”